開所30周年の挨拶
山梨県教育研究所は、1995年7月11日
「輝かしい未来を力強く建設していく子どもたちの育成を願い、参加構成団体員がそれぞれの立場から学習・調査・研究・提言をしあい、本県教育及び教育諸制度の充実と発展を目指すことを目的とし設置する。」この趣旨のもと、山梨県公立小中学校校長会、同教頭会、山梨県教職員組合、山梨県退職教職員協議会を構成団体として開設され、2025年の本年、開所30周年を迎えました。
この間、学校5日制の実施に関する課題、高校改革、教育課程・授業改善、子どもの生活アンケート等喫緊の教育課題について、全県的視野に立って、実態調査・提言を行ってきました。これも開所以来多くの先輩方,あるいは、その時その時、関わってくださった先生方のご尽力の上に結実したものだと考えます。そしてそれは、所報「創る」の中にまとめられ、あるいはリーフレットとして発刊され、研究所の宝、山梨の教育を探る資料の一つとしてとして、大切に保管されています。
現在も教育研究所の諸事業は、多くの先生方の御協力によって成り立っています。カリキュラム・授業研究会研究員、夏冬休みの友の編集委員、中学校の進路指導に関わる教育課程研究会の協力員、夏の公開研究会、研究支援プロジェクト等、現職の先生方のご協力により研究所諸事業が成立しています。
時代の流れとともに混迷の続く教育界があります。全国的に広がる教員数の不足、働き方改革の今後、部活動の地域移行、次の学習指導要領の改定に向けて等々、多くの課題が山積しています。
山梨県教育研究所は、今日の教育課題に即した事業を展開します。また、山梨県連合教育会とも連携しながら、これからも山梨の教育シンクタンクとなるべく活動して参ります。ますますのご支援、ご理解、ご協力をよろしくお願いいたします。
山梨県教育研究所
所長 小笠原哲